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八木研のものづくり

世の中のニーズとウォンツを発掘し、
それまでになかった商品を生み出してきました。
新しい発想で取り組んできた
モノづくりの一端をご紹介します。

現代仏壇

【新しい顧客を創造する】

日本の高度経済成長期、目まぐるしい発展のなかで仏壇はポツンと取り残されていました。「生活スタイルが洋風化しているのに、仏壇だけ変化しないのはおかしい」と考えて企画を立ち上げましたが、新しい仏壇の開発には「文化や習慣を変える事は難しい」「新しい仏壇を提案した会社は必ず倒産する」など反対する声もありました。

昭和59年(1984年)、大々的に「自由仏壇」の発表会を開催。しかし生産した500本のうち、販売できたのはたった3本でした。コンセプトは「扉を開ければ荘厳の世界」。外観は家具で内側は仏壇というデザインが中途半端だったのだと思います。それから毎年、新商品を発表するものの大きな成果はなく5年が過ぎていきました。

抜本的に考え直す局面に立たされたとき、日本民俗学の創始者、柳田國男の著書「先祖の話」と出会いました。そこには、ご先祖様が故郷の山の高みからいつも子孫を見守り、家には「魂棚」を設けて先祖を祀るという、仏教とは異なる日本古来の死生観が描き出されていました。

「そうだ!ご先祖様に相応しいステージとして、現代の魂棚を作ろう」とコンセプトを練り直しました。灯籠をやめてダウンライトを採用し、蝶番の羽根をなくしたストレートヒンジを開発。平成3年(1991年)にブランド名を「現代仏壇」に改め、光シリーズと匠シリーズを発表しました。

今では、家族の集まるリビングや「ただいま」の声が届くダイニングなど、暮らしのシーンに合わせて約200種類のバリエーションを展開。また、決まった形式にとらわれることなく「想いのまま向き合える祈りの空間」として提案を続けています。
当初から30年を経て、モダンな都市型仏壇のパイオニアであり、チェンジリーダーとして認知されております。これからも「顧客の創造」に挑戦してまいります。

風防ライター

【ウォンツをカタチに】

お客様の声から生まれた商品もあります。それは、とりとめない世間話で「冬のお墓は風が強くて、なかなか線香に火がつかない」と聞いたことからでした。仕方がなく新聞紙に着火したら、強風にあおられて新聞紙がメラメラ燃えながら風に舞い上がったそうです。
「ちょっと危険じゃないか!?」と思い、この話を会社に持ち帰って報告したところ、企画の責任者が風防付のライターの絵を簡単なアイデアスケッチで表現し、そのまま直ぐに採用。何度も試作しては北風の吹き荒れる屋上でテストを繰り返して、平成5年(1993年)にようやく商品化することができました。

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第一号には、不飽和ポリエステル樹脂を使いました。しかし製造が困難で、バリ処理が難しく綺麗に仕上がりませんでした。頭を抱えていた時に偶然知り合ったのが、鍋やフライパンの柄に使われているフェノール樹脂を成形する工場でした。その工場では、当時直圧成形が主流のフェノール樹脂をインジェクション成形する事に挑戦しており、試してみたところ、綺麗に仕上がりました。
こうして風防ライターは24時間フル稼働しても追い付かないぐらいのヒット商品となり、その後もバージョンアップを続けています。

アルミスツール

【新しい発想で挑戦する】

昭和50年(1975年)に、寺院などで正座するのがつらい方のために成形合板を使用し、畳の上で使える軽量のスタッキングスツールを開発。一躍人気商品となりました。しかし和室用として座面を低く設計しているタイプもあり、立ち上がりに苦労をすることもありました。そこで平成9年(1998年)に立ち上がるときに体を支えられるように座面より高い位置で手を掛ける部分を作ろうと考え、より軽量化とコストダウンを図る為に、アルミ材のパイプを用いることにしました。

立ち上がり補助の柄付きのアルミ製スツールは、今までにない発想で平成11年(2000年)に特許を取得。好評だったもののコストダウンが厳しく、海外生産をするために中国に渡りました。

まだインターネットが普及していなかった時代、新規工場の開拓は難航しました。人脈のネットワークを駆使して、何十件の工場を視察して回り、小さな町工場に行きつきました。そこは高い技術力も最先端の機械もない工場でしたが、果敢にチャレンジする精神を持っていたのです。まずは、スツールの製造工程から教えていきました。最初は大きすぎたり小さすぎたり、いい加減なものばかりでしたが、細かく指導することで正確な寸法で作れるようになりました。問題のあった品質もお互いにアイディアを出し合い、一つずつ解決しながらレベルアップを果たし、今では世界中から注文が入る大工場へ成長しました。

世の中の変化をいち早く捉え、新しい発想に挑戦して今までにないモノを提供する。これこそ八木研の根幹に流れるモノづくりの精神です。

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